◆R・ヴェンチューリ 『建築の多様性と対立性』
 

そもそも芸術の価値とはなにか

芸術の価値、それはもちろん金銭的な作品価格のことなどではない。
芸術のどこに価値があるかについて言葉で説明することは非常に困難なことだ。

建築だけでなく、美術でも音楽でも文学でもその素晴らしさを鑑賞前の人に伝えることはむずかしい。

そのよさについて理解している者同士であっても、それを言葉で共有することはむずかしい。

多くの人がよいとしている作品には、やはり何かしらそう感じさせるものがあるはずだ。
にもかかわらず、それを言葉で伝えることは困難である。

それは作品の価値が不足しているからではない。
どれほど優れた芸術作品であっても、その素晴らしさを言葉で説明することはむずかしい。

具体的に語りえる「なにか」によって成り立っているものではない。
そうである以上、言葉で語ろうとすると抽象化されてしまうのは避けられない。

ヴェンチューリの代表作、『母の家』 (http://storiesofhouses.blogspot.jpより)

ヴェンチューリの代表作、『母の家』
(http://storiesofhouses.blogspot.jpより)

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