◆ル・コルビュジエ 『ル・コルビュジエ 図面集 vol.6 展示空間』
 

-集大成としての国立西洋美術館-

展示空間編

 ル・コルビュジエの図面集シリーズの一冊。本書は『展示空間』と題されており、イベントの施設や美術館が中心となっている。

 実際に建てられることなく、計画だけで終わった作品の図面も収録されている。

 無事に竣工した建築であれば、その評価として、どのように利用されたかが重要な意味をもつ。
 一方で、コンペで勝てなかった案は実際の建物の評価という意味では何もない。
 しかし、コルビュジエの考えが直接的に反映された図面を見ることは、建物のあるなしにかかわらず興味深いものがある。

vol.6の収録作品たち

本書に収録されている作品は以下のとおりである。

・ネスレ展示館
・ムンダネイム
・パリ市立・国立美術館
・水の博覧会
・パリ万国博覧会1937―新時代館
・美術館
・国立西洋美術館
・万国博覧会 フィリップス館
・ル・コルビュジエ・センター

 このなかでは、東京の上野にある「国立西洋美術館」に注目したい。
 国立西洋美術館は日本で唯一のコルビュジエ設計作品である。
 正確には基本設計のみをコルビュジエがおこない、その後の作業はコルビュジエの弟子の日本人建築家たちがおこなっている。

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