◆藤森照信 『日本の近代建築(上)―幕末・明治篇―』
 

-日本近代建築の通史-


 

近代建築と日本近代建築

 日本近代建築の通史を新書二冊にまとめた良書の上巻である。
 上巻では幕末・明治の日本近代建築について書かれている。
 ここでいう”近代”とは明治期の日本の近代化という歴史を背景にもつことを意味している。

 建築史において、”近代建築”といえばル・コルビュジエフランク・ロイド・ライトなどの建築を指す。

 日本近代建築はそれら西洋の近代建築とは異なる。日本の近代化の時代につくられたというだけで、建築作品としては”近代建築”の作品のもつ特徴を有してはいない。
 そもそもにおいて明治時代にはいわゆる西洋の近代建築はまだ誕生していない。

鶴岡警察署(1884年 	高橋兼吉) (https://ja.wikipedia.org)

鶴岡警察署(1884年 高橋兼吉)
(https://ja.wikipedia.org)

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