◆ル・コルビュジエ 『モデュロールⅠ』『モデュロールⅡ』
 

-美の規格化を目論む野心的な本-


 

モデュロールとは規格化をめざすもの

 本書は建築にあたらな規格をもたらそうとする野心的な本である。

 あらたな規格とは、人が手をあげた状態での高さと、その身長を基準とする。
 手をあげた高さを二等分した辺をもつ正方形を二つ並べ、対角線を引き、その対角線を半径とする円弧を描き、
 正方形の辺を伸ばした線と円弧とが交わる点同士を結び直角三角形を描く、さらにその三角形の長辺を二等分して・・・
 というように幾何学的な操作をしながら、それぞれの線の長さと比率の数字を列挙していく。

 計算自体はそこまで難解なものではない。
 細かい数字が多数出てきて、その比率や長さが執拗に説明される。

 それが実際の建築にどのように生かされたかは、簡単な説明しかなされない。

 ここの長さとここの長さの比率をこの数字にした、と説明するときに、そこで用いられる数字に根拠を与えようとしているのが本書におけるコルビュジエの姿勢だ。

モデュロールの幾何学 (http://db.10plus1.jpより)

モデュロールの幾何学
(http://db.10plus1.jpより)

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